ロッテのドラフト1位・佐々木朗希投手(18)が、実戦より先に“デビュー”する。株式会社コナミデジタルエンタテインメントは3日、プレイステーション4などで遊べる野球ゲーム「プロ野球スピリッツ2019」(発売中)の今季版無料アップデートを、4月22日に開始すると発表。最速163キロを誇るドラフト1位右腕のゲームデビューが決まった。

注目の能力設定も明らかになった。やはり直球の最速は163キロだ。変化球ではスライダー、フォーク、サークルチェンジを初期設定で備え、フォークの変化量が「4」で最も大きい(最大数値は7)。先発適性ながら、新人選手とあってかスタミナは低めで「シュート回転」という特殊設定も付いている。

能力設定について、同社担当者は「高校時代の試合結果や練習中の映像などを総合的に判断して、数値化をしております」とコメントした。

佐々木朗特有の、左足を高く上げる投球フォームも再現された。「高校時代から注目度も高く、フォームが特徴的であることが理由です」と担当者。この「固有フォーム」が存在するのはゲーム内に登場する選手でも、一部のみ。ルーキーがいきなり固有フォームで登場するのは、日本ハム斎藤佑樹投手(31)以来9年ぶりのことだという。

同ゲームでは「覚醒」のシステムがあり、特定の条件をクリアすると、選手個人の能力が向上していく。佐々木朗の場合、直球は最速で170キロまで伸びることも明らかになった。

今回の「プロスピ」と双璧の人気を成す「パワプロ」シリーズの最新作、「パワフルプロ野球2020」が7月9日に発売されることも、すでに同社から発表されている。「今後はプロとしての実績で能力設定が行われます。プロ野球が早期に開幕し、佐々木選手が活躍すれば、アップデートでの上方修正が行われる可能性があります」と担当者。シーズン開幕日が決まらない現状で、まずはゲームの世界で160キロ台を連発することになりそうだ。