中日が新型コロナウイルス感染予防対策へ新兵器を導入したことが10日、分かった。導入したのはフジパスク(株)の「ドリームパスク」(税込み1万5400円)など、超音波加湿器9台。ウイルスや浮遊菌、花粉などを不活性化する弱酸性の次亜塩素酸除菌水を噴出する。NPB球団では初導入となる。

球団関係者は「すでに球団事務所、ナゴヤドームベンチ裏、昇竜館に設置しました。同じ商品が入手しづらくなっていて、さらに別の製品を5台購入してナゴヤ球場などに設置します」と説明。この日、今後も自主練習が続けられるナゴヤ球場の室内練習場、ロッカーなどへの配置を完了した。ヤクルトなどが導入しているオゾン脱臭器「エアバスター」を36台設置したことに続く感染対策強化。加藤宏幸球団代表は「感染予防をしっかりやっている。ここ(ナゴヤ球場)は選手にとっても最も環境が安全な場所」と力を込めた。

愛知県はこの日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い独自に緊急事態宣言を発令。与田監督は「緊急事態でもあり、より密度を低くしないといけない」と引き締め、3勤1休だった自主練習を2勤1休に変更した。1、2軍の練習をサポートするコーチ陣、スタッフも交代制で接触を最小限に抑える方針。見えない敵を相手に、チーム一丸で最善を尽くす。【伊東大介】