中日相手に完投勝利!? 広島大瀬良大地投手が11日、マツダスタジアムで分離練習に参加し、午前組でブルペン投球を行った。

本来開幕投手を務める予定で、3月20日の練習試合で対戦した中日相手に実戦を想定。1イニング15球前後でインターバルを置きながら、9セット(回)で146球を投げ切った。

カウントだけでなく、球が甘く入ればヒットに数え、セットポジションで投球するなど実戦さながらの本格ピッチ。初球打ちを想定しなかったことで球数はかさんだが、9回を1失点にまとめたという。「9回に余計な四球があった。佐々岡監督からも、“あれならクローザーに電話かけとるぞ”と言われました」。苦笑いで、ボール球が続いた終盤の投球を反省した。

開幕時期が不透明な状況で一度リセットする投手もいる中、大瀬良は状態をキープに努める。「一度(開幕に向けて)つくっているので、また落としてつくりなおすのも大変」。3月20日以来となる100球超えに「ブルペンなのでどうしても(実戦よりも)強度が落ちる。現状で試合の感覚で投げる最善のものが、今日はできたかなと思います」と振り返った。今後もシーズン登板日を想定し、1週間に1度投げ込みながら開幕を待つ。【前原淳】