楽天立花陽三球団社長(49)がプロスポーツ界のビジネスモデルの変化を促した。23日、オンラインで開催された臨時12球団代表者会議に出席。球団を通じてコメントを発表した。

交流戦の中止、無観客での開幕などによる興行面について「まずプロスポーツは、ファンの皆様に夢や希望を与えることが使命ですので、1日も早く試合を開催したいです。ただ、プロスポーツビジネスの現在の経営環境は、非常に厳しく、危機的状況になっています。既存のビジネスモデルだけでは、通用しないことは明らかです」と危機感を示した。また「今、プロスポーツ界は新しいビジネスモデルを創造していく必要があると思います。今こそ、みんなで知恵を出し合って、この難局を乗り越えていきたいです」と思いを込めた。

また、球界の感染防止策について「世の中が『3密』とうたっているなかで、野球だけが例外となるのは考え難いです。まずは今、徹底してることを継続していき、開幕が決まれば、そこに向けて検討・準備はしていきたいと思います」とした。

さらに開幕後の移動リスクには「現状、政府が移動制限をしてる中で、慎重に議論をしなくてはならないと思います。日程を組み替えることも含めて、極力移動を少なくしてやっていくことは非常に重要なことです。移動の仕方(バス・公共交通機関)を含めて検討していきたいです」と考えを示した。

球団は3月30日から活動休止中。球団の全施設が閉鎖され、自主練習も再開せず、一段と厳しい対策をとり続ける。今後の練習再開の見通しには「1日も早く状況が改善され、練習ができる環境を整えたいということは思っております。1日1日、状況をチェックしながら検討していきたいと思います」と話した。