広島佐々岡真司監督(52)が24日、休日返上で遠隔視察した。

チームは19日から投手と野手をそれぞれ2班ずつの4班に分けた完全分離練習を継続する。佐々岡監督は外国人4投手らがいるA班投手を担当。この日はB班の練習日でA班の選手、首脳陣は休養日だったが、指揮官はマツダスタジアムのスタンドから選手たちの動きに目を光らせた。

この日投球練習する投手がブルペンではなく、マツダスタジアムのマウンドで投球練習を行うと聞き、視察を決めた。ただ、担当外のグループであるため、ソーシャルディスタンスを厳守した。選手やコーチらとの接触を避け、通常の動線とは異なるルートでスタンドへ。「外で投げると聞いていたので、せっかくなら(見たい)と。A班の投手しか見ていないので気になった」。B班投手の動きを確認できたのは、1週間ぶり。指導は担当コーチに任せているものの、自らの目で確認しておきたい思いが休日返上に駆り立てた。

グラウンドでキャッチボールからノックを受けていた選手たちも、その姿に気付いたという。菊池保、塹江、遠藤の3投手が順にマウンドで投球練習を行った。遠藤は「ちょっと意識したけど、いつも通り自分のいい投球をしようと」と体の開きが早くならないように意識して86球を投げた。

昨季まで投手コーチだった佐々岡監督はA班の投手を見る日々に「自分が監督と分からなくなる」と思わず苦笑いした。視察した遠藤の投球には「考えながらやっているのが分かった」と評価した。