#プロ野球選手1年生のきみへ-。西武は17日、育成アマチュア担当スカウトからルーキーへ送る手紙第4弾を公開した。関東地区担当の竹下潤スカウトから、育成ドラフト1位の出井敏博投手(23=神奈川大)への手紙。昨年11月の新入団発表会見で、親に内緒で携帯ゲームに課金していたことを自ら暴露した、身長185センチの未完の大器へ送った。

出井へ

ひきこもってゲームばかりしていないよな!

神奈川大学の岸川監督は西武時代一緒にプレーしていた方。あいさつに行ったとき、投手の輪の中の出井を初めてみて、線が細くてユニホームが似合わなかった姿が印象的でした。そこからキャッチボールと遠投を見たときは想定外で、まるで別人。きれいでバネのあるフォームから放たれる躍動感ある球をみて、スカウト目線に変わったよ。

まだマウンドの経験は少ないけど、きみは投げっぷりがいいから、体ができてきたらおもしろいと思う。得意のフォークを武器に、相手打者を翻弄(ほんろう)してほしいな!

ひとつだけ。大学時代からいじられていたので寮でもいじられていないか心配だけど、この時期もストレスなく和気あいあいと楽しく過ごしてくれているかな。日々の練習はキツイかもしれないけど、大学での挫折を乗り越えたきみなら、このあとしっかり芽をだしてくれると信じているぞ。

埼玉西武ライオンズ育成アマチュア担当・竹下潤

(原文まま)