#プロ野球選手1年生のきみへ-。西武は21日、育成アマチュア担当スカウトからルーキーへ送る手紙第8弾を公開した。独立リーグ、信越地区担当の鈴木敬洋スカウトから、ドラフト7位上間永遠投手(19=四国IL徳島)への手紙。きつい練習に最後までついていく強い心を高く評価した上で、さらに自主的な練習を取り入れていくことを勧めた。

上間永遠くんへ

“有望株が入ってきたぞ! ”と早い段階からうわさを聞いていて、とても気になっていた存在だったね。

徳島インディゴソックス入団1年目の4月からしっかりローテーション入りしていたし、マウンドでの物おじしないふてぶてしい態度はとても高卒1年目とは思えなかったよ。

インコースも強気でいくし、打たれても平気な顔をしていて、めったに見かけないタイプだから大したもんだなと感じたよ。

その時点でプロとの試合で十分に抑えられるものを持っていたし、投げ幅が広いからウエートトレーニングで体が大きくなれば、さらにスピードが必ず上がってくるなと期待が持てたね。

どの球種でもストライクをとれるし、コントロールも良くて、指先まで感覚を持っているから頼もしいよ。

ただひとつ。どちらかというとマイペースで自主的な練習が少ない。キツイ練習には最後までついていく強い心はあるんだから、それがこれからは自主的にできるようになれば“はなまる”をあげたいね。

最後に。独立リーグでプレーをしてきてNPBに入ったこと、その感謝を忘れずにがむしゃらに泥臭く野球をして欲しい。そして独立リーグからプロを目指す後輩たちのためにも全力で野球に向き合ってほしいと思っています。

埼玉西武ライオンズ育成アマチュア担当 鈴木敬洋