3カ月遅れの「開幕投手」に向け、ソフトバンク東浜巨投手が大きく前進した。

再開後の紅白戦2度目の登板は白組で先発し、3回を投げ打者9人のパーフェクト投球。最速147キロの直球に変化球を巧みに配して重量打線を手玉に取った。3回35球。テンポ、球数も理想的なマウンドだった。

26日の紅白戦では2番手で3回1安打無失点。先発候補の中では抜群の安定感で実戦調整を続けている。「3・20」の開幕マウンドを託され、シーズン延期となっても集中力を切らさなかった。工藤監督は6・19開幕投手こそ明言しないものの、最高のアピールは間違いない。「総合的に見て、ここまでいい調整はできている。(東浜に)傾いてきているのは間違いない。これから対外試合の中で決めて、いつ通達すればいいか決めたい。頼もしく思っています」。そう言ってじらしたが、信頼度は揺るがない。