オリックスの対外試合が、山本由伸(21)で開幕する。2日から再開される練習試合初戦(京セラドーム大阪)で、オリックスはソフトバンクと対戦。19年パ最優秀防御率右腕の山本が、先発で先陣を切る。山本は1日、大阪市内で練習を行い、ブルペンにも入って状態を確認。「今までやってきたことをしっかり出して、調整とレベルアップをしていければ」と開幕に向けた実戦モードに入る。

相手打線に柳田、新主砲のバレンティンも参戦する見込み。昨オフに右肘の手術を受けた柳田は、5月30日の紅白戦で豪快な“20年1号”を放ち、状態を上げてきた。昨年は7打席の対戦で3被安打。9月22日(京セラドーム大阪)の対戦で三塁打を含む3安打と、固め打ちされた。バレンティンとは昨年、対戦はなかった。

「いい打者と対戦するのは、パフォーマンスを上げて行くという意味でいいこと。いい投球ができればいいなと思います」。わずかな制球ミスを見逃さない強打者に対する緊張感も、実戦感覚を磨く好材料になる。

新型コロナウイルスとの闘いが続く中、普段のシーズンとは違うものの、プロ野球選手の日常は戻ってくる。「試合ができることに感謝しかありません」。思いを、投球に込める。【堀まどか】