楽天浅村栄斗内野手(29)が豪快な“20年1号”をたたきこんだ。同点の4回裏1死。DeNA中川の初球、151キロ外角直球を完璧に捉えた。右中間スタンド上段に突き刺さる一撃に「完璧でした。久しぶりのいい形だし、意識してあそこに打ったわけじゃないですけど、自然にああいうコースに打球が飛んでいくということは(調子も)徐々に良くなっていくんじゃないかなと思ってます」と笑顔を見せた。

新型コロナウイルスの影響でチーム活動が中断する前も含め、今年の対外試合初本塁打。練習試合が再開されてからは、ここまで2戦で安打も出ていなかった。ついに出た“らしい”当たりに、三木監督も「右中間にしっかり強い打球が飛んだ。非常に良かったなと思う。経験と実績のある選手だから何も心配してないです」と納得顔だった。

浅村は今季、オープン戦も含め、ここまで出場全試合で4番を務める。昨年は3番を打つことも多かった主砲について指揮官は「浅村自身が力を出せる場所と、状況をふまえてこれからも(打順を)しっかり考えたいと思います」。その上で「打線の中心は浅村。個人的には4番はチームの顔かなと思ってます。そういう選手をどっしりと置くというのは僕の中である」と明言した。

「多少はイメージができてきている。まあここからですけど」と手応えをつかんできた浅村。開幕から4番としてチームをけん引していく。【千葉修宏】