巨人は4日、新型コロナウイルスのPCR検査で「微陽性」と判定された坂本勇人内野手(31)大城卓三捕手(27)が3日夜に都内の医療機関で再度PCR検査を行い、陰性だったと発表した。引き続き入院するが、今後専門医らと協議しながら退院時期を検討。早期のチーム合流を目指す。保健所が2選手と濃厚接触者と認定した9人を含む26人も同夕方にPCR検査を受け陰性と判明。今回の結果を受け、5日のヤクルトとの練習試合(東京ドーム)の開催と、今後の活動を予定通り実施することも決めた。

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衝撃的なニュースから一夜明け、坂本、大城がともに再度のPCR検査で陰性と判定された。2選手ともに、2日に受けた同検査ではウイルスの遺伝子量に関するCt値が37・78と34・95で、40以上であれば陰性とされるレベルに届かず。陽性判定ぎりぎりの「微陽性」と判定されていた。

現在入院する医療機関や管轄の保健所と協議しながらになるが、早期のチーム合流の可能性も見えてきた。すでに、抗体検査で感染後に回復したことを示すIgG抗体を確認。自覚症状もなく、5日までに再度PCR検査を受け、退院時期を検討する。抗体検査でIgG抗体が確認された後のPCR検査で「微陽性」と判定されて入院するのは保健所、医療機関ともに初のケースとみられる。取材対応した星総務本部長は「指導を尊重しながら、最もいいタイミングを探っていきたい」と話した。

2人の感染判明を受け、3日夕方には保健所が濃厚接触者と認定した9人に、球団が「1メートル以内で15分以上会話をした」者を中心に検査を受けるべきと判断した17人を加えた計26人に対し、PCR検査を実施。全員が陰性判定を受けた。また、この日午前には26人以外の1軍選手、監督、コーチ、スタッフなど計96人を対象にPCR検査も実施。この結果は5日に出る見込みだ。

今回の検査結果を受け、球団は今後のチーム活動を予定通り実施することを決めた。チーム全員の安全と健康を確認する上で、今後シーズン中もPCR検査の実施を検討。球界全体にも目を向け、他球団とも今回実施した抗体検査、PCR検査などの情報を共有する意向も示した。19日のシーズン開幕に向け、万全の措置を講じながら、準備を進めていく。