コンディション不良で2軍調整中の阪神高橋遥人投手(24)が101日ぶりの実戦マウンドに上がった。

3月24日の練習試合DeNA戦以来、約3カ月ぶりとなる実戦。雨脚が強まる中、2番手で6回に登板し、1イニングを1安打無失点に抑えた。

先頭の2番岡林には甘く入った142キロ直球を左前に運ばれた。3番根尾には初球の143キロ直球が顔面付近に抜けてヒヤリとさせたが、直後に外角低めスライダーで二ゴロ併殺打に仕留めた。最後は4番のドラフト1位石川昴を内角低め143キロ直球で中飛に凡退させた。

最速は144キロ。登板直後は直球の抜け球も目立ったが、徐々に修正。試合後は「まずは1イニングを投げられたことが良かった。しっかり上げていけるようにしたい」と力を込めた。

今季は西勇に続くローテーションの軸として期待されながら、4月の自主練習再開後も状態が上がらず、開幕ローテから外れていた。

6月10日に本格的なブルペン投球を再開。同25日にシート打撃に登板。「早く戦力になれるように」と意気込んでいた左腕。両リーグ最速タイの10敗到達と苦しむチームを救うべく、1軍復帰へ再スタートを切った。