最下位に沈む阪神に9連戦の可能性が出てきた。3日にマツダスタジアムで開催予定だった広島-阪神が中止。予備日に充てられていた月曜日の6日に広島戦が組み込まれるため、現時点で4日から12日まで9連戦のスケジュールとなった。

厳しい日程を強いられるが、4連敗中だけに流れを変えるきっかけとしたい。矢野監督は中止について「何でもプラスに捉えるようにしている」と語った。

“9連戦初戦”となる4日は岩貞を当初の予定通り送り出す。この日の予告先発だった西勇は5日のマウンドを託す方向だ。新たに組まれた6日は中田の先発が有力。もちろん、先発投手が長いイニングを投げることを期待したいが、あくまでそれは目の前の戦いを制しての積み重ね。矢野監督は「俺は飛ばしていってもらうことの方が大事と思っている。結果6回、7回投げてもらえれば、ありがたいことだけど、チームのリズムをつくる意味では立ち上がりをしっかりいきながら」とした。

チームの連敗ストップに向け、岩貞も「チームとしても流れに乗っていきたいところなので、自分がそうできる(流れを持ってこれる)ように精いっぱい投げていきたい」と表情を引き締めた。6日がナイター開催のため、甲子園の本拠地開幕である7日巨人戦は移動日ゲームとなった。タイトな日程も乗り越える白星をつかみたい。

▽阪神福原投手コーチ(9連戦について) なるべく(中継ぎの)負担が減るような形でと思っていますけど。まずは、先発ピッチャーが頑張って長いイニング投げていくのがいいのかなと。

▼阪神は首位巨人とのゲーム差が、今季最大の7に開いた。過去セ・リーグ優勝を果たした5シーズンのうち、最大のゲーム差逆転は64年の6・5差。阪神が今季Vなら、球団史上最大の逆転優勝となる。