ヤクルト西浦直亨内野手が、巨人岡本、広島鈴木誠らとセ・リーグ本塁打ランキングのトップに立った。

1点を追う2回無死一塁、カウント2-2から粘り、DeNA先発中川の低め122キロをすくい上げ、右中間へ5号2ラン。センター方向へ強風が吹いており「後ろにつなぐ気持ちでしたが、しっかりととらえることができていい角度で上がってくれました。風に助けられました」。プロ入り後初の4試合連続打点をマーク。今季の7安打すべてが適時打で、計12打点。5本塁打は村上、山田哲を抑えてチーム最多。開幕メンバー外だった男が、すっかり5番打者になった。

ベンチに戻ると上田にうながされ、テレビカメラに向かって照れながらガッツポーズ。普段は物静かな性格で、試合前のセカンドアップでは、誰よりも早くグラウンドに出てストレッチを始める真面目さ。しかしマイクを持つと、一変?するのは燕党にとって有名。14年のファン感謝デーから、歌声を披露。SMAP「らいおんハート」やWhiteberry「夏祭り」で盛り上げてきた。18年には緑色の法被姿で東京音頭を熱唱し、つば九郎を気絶させたほど。歌声に負けない衝撃の打撃をファンは待っている。【保坂恭子】

◆西浦直亨(にしうら・なおみち)1991年(平3)4月11日、奈良県生まれ。天理-法大を経て、13年ドラフト2位でヤクルト入団。14年開幕戦の初打席で初球本塁打。18年に自己最多の10本塁打。今季推定年俸3000万円。178センチ、75キロ。右投げ右打ち