デビュー戦を派手に決めた。中日のドラフト1位、石川昂弥内野手(19)が12日の広島戦で1軍昇格し、「7番三塁」で即スタメン出場。スタンドから父尋貴さんが見守る初打席で、左翼線への二塁打を放った。フル出場し4打数1安打。「誰にも負けたくない」と誓うルーキーは、12球団高卒新人最速で1軍の舞台に立った。チームは2連敗で3カード連続の負け越しと苦しむ中で、力強く第1歩を刻んだ。

石川昂がプロ初打席で初安打。高卒新人の初打席初安打は昨年9月28日オリックス戦の野村(ソフトバンク)以来で、中日では16年6月16日ロッテ戦で投手の小笠原が打って以来。ドラフト制後、中日の野手では84年7月14日大洋戦の藤王(右2)89年9月9日ヤクルト戦の山口(左安)03年8月6日広島戦の森岡(左2)に次いで17年ぶり4人目。

石川昂は01年6月22日生まれ。2001年生まれの選手は吉田輝(日本ハム=1月12日)太田(オリックス=2月14日)がすでに1軍デビューしているが、21世紀生まれでヒットを打ったのは石川昂が初めて。