エースが連敗を止める。巨人菅野智之投手は13日、先発する14日広島戦に向けマツダスタジアムの室内練習場で、キャッチボールなどで調整した。チームは4連敗中で12日には開幕から守り続けた首位の座をヤクルトに明け渡した。そんな状況に「連敗しているということを意識して、やることはいつもと変わりませんが、チームを勝利に導ける投球ができるように、マウンドに上がります」と力を込めた。

連敗ストップとともに、原監督に長嶋終身名誉監督超えの1勝をプレゼントする。現在、原監督は監督通算1034勝で長嶋終身名誉監督に並ぶ。菅野は球団通算6000勝を飾った阪神との今季開幕戦でも勝利投手になった。今季2度目の節目の勝利を狙う。

開幕戦は無観客だったが、今回は有観客だ。有観客試合が再開される前日の9日には「制限はあるが、一緒に喜びを共有できることは本当にうれしいこと」と話していた。ファンの前での投球は、2月23日の楽天とのオープン戦(楽天)以来142日ぶりとなる。

マツダスタジアムでは昨季、登板した9球場の中で2番目にいい防御率2・49を記録した。ファンと数字の後押しを受けながら、メモリアル勝利を目指す。【久永壮真】