ロッテ美馬学投手が“火曜日の男”の仕事を果たした。直球が148キロをマークするなど走り、7回を89球、2失点にまとめ「調子は今年で一番良かったと思います」と振り返った。

球速差50キロ超の魔球も披露(?)した。4回1死一塁。4番中田への勝負球にフォークを選んだが、プレートのゴムがちぎれ、右足のバランスが崩れた。「ハアッ!?」。傾きながらも無我夢中で投げた球は、フワッと95キロで外角いっぱいへ。中田のバットは空を切った。「たまたまですけど、三振を取れたのは大きかったですね」。試合中盤への弾みをつけた。

首脳陣から大きな期待を受け、6連戦の初戦となる火曜日を任された。「本当に大事。6試合全部がダメになってしまうこともあるので、しっかりいい流れを作れるようにしたいと思います」。残り5回の同一チーム6連戦。美馬が堂々と先陣を切る。【金子真仁】