13年シーズンの「WE LOVE HOKKAIDO」は燃えたぎる限定ユニホームで戦った。基調となったカラーは赤。採用されたシンボルカラー「バーニング・レッド」は、北海道旗の中央にデザインされている七光星がモチーフで、道民の「不屈のエネルギー」を意味する色だ。

不屈のエネルギーを発揮したのは、当時ルーキーだった大谷。13年7月14日ロッテ戦(札幌ドーム)でプロ初の代打本塁打を放った。実は3日前の試合前練習中にフリー打撃の打球が右頬に直撃して骨折していたが、復帰戦で豪快に不安を拭い去った。

もう1人、力強い姿を見せてたのが武田勝。翌日の同戦に中5日で先発。先発予定だった大谷の骨折によって急きょ任されたマウンドで6回2安打1失点の好投。6勝目を挙げた。08年には自身も先発日の試合前練習中に打球が直撃して左手親指を骨折。「その時は僕が救ってもらったので」と仲間がカバーしてくれた。ユニホーム同様に熱い心でチームを救った。