小規模観戦の弊害が起こった。西武の守備の際、スタンドから森友哉捕手の構えたコースを大声でさけんで伝える声が飛んできた。森から辻発彦監督へ伝えられ、球審へ抗議。楽天側は場内アナウンスで注意を呼びかけ、周辺の警備を強化したという。

同監督は試合後「友哉がインコース構えると『インコース』っていうのが後ろから聞こえてくる。コースを、お客が後ろから。鳴り物がない中で、声を出したら本当に聞こえるからね、バッターに。サイン盗みと同じだから、こっちからしたら。これは本当にこれから問題になってくると思うよ。そこはお願いしたい」と語気を強めた。

無観客試合では、神宮球場で珍事が起こっていた。6月21日ヤクルト-中日戦で、実況の配球の読みや捕手の位置を伝える声が、グラウンドレベルまで聞こえていた。

今回の観客による声は、5000人規模の有観客試合ならではの弊害となった。