大先輩の期待に、やっと応えた。日本ハム杉谷拳士内野手(29)が、スタンドから拍手喝采を浴びた。ロッテ6回戦(札幌ドーム)で今季2度目のスタメン出場。1回に中前打を放つと、3回には決勝の右前適時打。今季初の複数安打で勝利に貢献した。
帝京の先輩・とんねるず石橋が、公式ツイッターで素早く祝福メッセージを書き込んだ。14日同戦から使っている登場曲は、石橋が手掛けてくれたもの。杉谷は「『お前が力みなぎる熱い気持ちになれる曲をつくるから。頼むぞ、魂!』と、動いてくれて形になりました」。新登場曲になってから3打席連続無安打だったが、やっと快音で感謝を伝えた。
みなぎった「魂」は6回にも爆発した。2死満塁で、初球がスパイクの右かかとに当たり押し出し死球で加点。「ヨッシャー!」と声を上げた。「流れ的にもここで点を取らないとちょっとまずいなという雰囲気を感じていた。思わず声が上がってしまいました」とニヤリ。河野の前回登板試合で犯した犠打失敗も頭にあった。「今日はどうにかアイツに勝ちがつくように」と、思いは人一倍、強かった。
栗山監督は「私にとってはスペシャルウエポンなので」と独特の言い回しで、たたえた。登場曲の歌詞には「ピンチになったら きっと助けにくるよ」と救世主のような活躍を願うフレーズがある。杉谷は「耳にしっかり入ってきていますし、なんとかこのチーム状況を打破できるようにエネルギッシュに戦っていきたいと思います」と唯一無二の存在感を、放っていく。【田中彩友美】



