ファンに選んでもらった登場曲で、ノリノリの鯉料理だ。阪神が21日からの広島3連戦(甲子園)で「~音楽で“もっと”つながる~選手登場曲リクエスト Supported by 日本生命」を開催。ファンがリクエストした曲の中から登場曲を選ぶ新企画で、このほど選手が選んだ全員の登場曲が決まった。

コロナ禍で野球のない日々が続いていた5月。首脳陣、選手らで行ったオンラインミーティングで、選手会長の梅野が発案した。

梅野 音楽(曲)というのは、時代時代でみんな思い出の曲があると思います。僕たちが登場曲にすることで、ファンの方にとっての特別な曲を思い出にしてもらえたり、喜んでもらえたりすれば、僕たちもうれしいなと発案しました。

梅野がリクエストの中から選んだのは、男性3人組のボーカルグループ・ベリーグッドマンの「ライトスタンド」。かつて広島鈴木誠や、オリックスT-岡田らが登場曲として使用していた。6月下旬には、甲子園が中止となった全国の高校球児たちに向けて、ベリーグッドマンが聖地で無観客ライブで歌ったという野球と縁の深い曲だ。

梅野 この曲を感じながら打席に入って、その中で打つことができれば、選んでくれたファンの方もより思い出に残ると思う。打てるように頑張りたい。

他にも新外国人のボーアはドラゴンボールZでおなじみ、影山ヒロノブ氏の「CHA-LA HEAD-CHA-LA」を選曲。ファンからは「ホームランを打ったあとのボーア選手の『ファイアボール』が見たいです!」との思いが込められた。5カード連続戦う甲子園は、4カードを終えて8勝2敗の好成績。ラストは5位で調子の出ていない広島との3連戦で、貯金シリーズにしたいところだ。ファンの熱い思いがこもった登場曲を、巨人追走の力に変える。【只松憲】