サヨナラ負けの広島で、エース大瀬良大地投手(29)が出場選手登録を抹消される可能性が出てきた。

ヤクルト戦は立ち上がりから球速が上がらず、高く浮いた。1回先頭梶谷に左前打を許すと、オースティンとロペスには連続二塁打。わずか6球で同点とされた。1死後に内野ゴロで勝ち越し点を献上。この2失点でしのぐも内容は改善せず、2回2失点、33球で降板となった。

松原トレーナーは「登板中にアクシデントがあった。(病院には)行くことになる。明日の状態を見て、最善の方法をスタッフと決めたい」と説明。苦しい台所事情の中、孤軍奮闘を続けていたエースが戦列を離れる事態は、チームにとって大きな痛手となる。

緊急降板にも2番手ケムナら中継ぎ陣がバトンをつなぎ、2点リードで9回を迎えた。しかし、一岡が炎上。先頭柴田を2球で追い込みながら3球目に死球を与え、続く代打山下には四球。1点差となった1死満塁からは佐野にサヨナラ逆転満塁弾を浴びた。逃げ切りに失敗し、12日ぶりの連勝も逃した。あまりにも重たい1敗にも、佐々岡監督は「(抑えは)こちらが託しているので。苦しいですけれど、今いるメンバーでやるしかないので、また明日切り替えて」と懸命に前を向いた。【前原淳】