阪神藤浪晋太郎投手(26)が、今季2度目の登板で初勝利を目指す。30日ヤクルト戦(神宮)に先発予定で、27日は甲子園で行われた投手指名練習に参加し、キャッチボールやランニングなどで調整した。

今季初登板となった23日広島戦(甲子園)は19年8月1日以来の1軍マウンド。663日ぶりの白星を目指し、快投を続けていたが6回にピレラに痛恨の逆転満塁弾を浴びた。「個人的には反省の多い登板でした。(前回の6回が)僕の中では勝負どころだと思ってマウンドに上がっていましたし、あそこで抑えることができなかったことが反省ではありますが、ホームランを打たれてしまうまでの過程が悪かったので、そこを一番反省しています」。この日もコメントの中には何度も反省という言葉が続いた。

それでもマウンドを降りる藤浪には、温かい拍手がおくられた。「5000人という特別な観客数ではありましたが、応援していただけることがすごく励みになりましたし、敵地にはなりますが、ファンの方々の歓声に応えられるような投球をしたいと思います」。神宮でのリーグ戦登板は17年5月20日以来。打率3割5分1厘でリーグ4位の主砲村上らを抑え、ファンも待ち望む今季初白星をつかみたい。