阪神藤浪晋太郎投手(26)が3日、初勝利を目指す今季3度目の登板に向けて甲子園での投手練習に参加した。

5日巨人戦(甲子園)に先発予定で、キャッチボールやショートダッシュなどで汗を流した。ここまで2試合で粘投を見せる右腕は「もちろん勝ちたいですけど、まずはゲームを作ることに集中して、チームに流れを呼び込めるような投球をしたいです」と意欲を示し、まずチームの勝利ための投球に徹する。

今季初登板だった7月23日広島戦(甲子園)では、快投を続けていたが6回にピレラに逆転満塁弾を浴びて敗戦投手。中6日で迎えた同30日ヤクルト戦(神宮)では、7回8安打4失点(自責1)。毎回の10三振を奪い、四球もわずか1つに抑える快投を見せたが、打線が今季最少の3安打と援護に恵まれず2敗目を喫した。矢野監督は「勝てる中身の素晴らしい投球だったし、それが一番収穫。前回よりも今日の方が良かったと思う。ちょっとバッター陣も点取れていないし、守備も足引っ張っちゃったんで。そういうところで何とか勝たせてやりたい」と内容を称賛していた。

初勝利への期待が高まる今季3戦目の相手は、首位巨人。4番岡本は1日広島戦でプロ初の満塁弾を放つなど絶好調だ。「いい打線だと思うので、余計なランナーを出さないことと勝負どころでしっかり抑えられるようにしたいです。岡本選手については、4番打者ですしいいバッターですが、特別何か変わったことをするのではなく、要所で抑えられるようにしたいと思っています」と意気込んだ。【磯綾乃】