右手有鉤(ゆうこう)骨の骨折から復活を目指す阪神糸原健斗内野手が7月22日の広島戦以来、41日ぶりに実戦復帰した。

矢野燿大監督が視察に訪れたウエスタン・リーグ広島戦(鳴尾浜)に「2番二塁」で先発。3回の第2打席で広島メナの139キロ変化球を右前に運び、いきなり快音を残した。「結果が出たのはすごくいいこと。また明日からもどんどん打席に立って、状態を上げていければ」。1回の第1打席ではカウント3-1から外角低め151キロ直球を見極めて四球で出塁。2度の守備機会も無難にこなし、ブランクを感じさせなかった。指揮官は「違和感なくやれているのは心強かった。明日(2日)フルに出るという話は聞いている。それを見てみんなと相談になる」と、早期1軍昇格も示唆した。

7月28日に患部を手術し、約1カ月間地道にリハビリを続けてきた。「けがをしてからリハビリ組のトレーナーだったり、治療してくださったトレーナーにまずは感謝です」。6回は左飛で3打席2打数1安打。7回の守備から熊谷に交代した。平田勝男2軍監督も「健斗(糸原)はなんの問題もないわ」と太鼓判。2日の同戦ではフル出場する予定。頼れる主将の1軍復帰は、確実に近づいている。【只松憲】