神宮LOVEの中日高橋周平内野手が勝利を運んだ。2-2で迎えた6回無死一塁。ヤクルト先発高梨の129キロのフォークに体勢を崩しながら打ち返した。逆風にも負けず、打球は右翼スタンド最前列。11試合ぶりの4号2ランがV弾になった。

「何とかしようと思って打席に入った。打てて良かった。反応で打てた」と胸を張った。1打席目に同じフォークで空振り三振に打ち取られるなど、高梨に2打席連続三振を奪われていた。決め球を鮮やかにとらえ、リベンジに成功した。この日で神宮球場での打率は今季球場別トップの3割4分5厘。昨季も打率4割2分9厘、3本塁打、15打点と打ちまくっており、抜群の相性を誇る。

与田監督も「我々の期待に応えてくれた。任せて打たそうという中で決めてくれたので、本当に価値ある1発だった」と称賛。監督就任1年目の昨季に主将に指名。チームリーダーの活躍に目を細めた。

この日は、アルモンテを8月22日DeNA戦以来となる2番に起用。5回の同点適時二塁打を含む3安打1四球と期待に応えた。指揮官は「攻撃的な打順が、うまく今日は機能した」とニヤリ。9月に入って3勝1敗。竜が再び勢いに乗ってきた。【伊東大介】