阪神大山悠輔内野手(25)が6回に逆転のグランドスラムを放つと、7回にはダメ押し2ラン。今季21本塁打で、リーグトップの巨人岡本に並んだ。球団では86年バース以来の本塁打王が見えてきた。

▼阪神大山が6回、今月8日のDeNA戦(横浜)以来、今季2本目となる20号満塁本塁打を放った。阪神で月間2本の満塁弾は、今年7月のボーア以来9人目の最多タイ。シーズンで同一チームの2人が月間2本の満塁弾を打ったのは、78年阪神(7月掛布、8月田淵)80年西武(6月タイロン、8月立花)に次いで40年ぶり3度目だ。大山は8日の試合でも満塁弾を打った次の打席で21号2ランを放っており、満塁弾を含む2打席連発を月間2度記録したのは、大山がプロ野球史上初めてだ。

▼阪神選手の20号到達は17年中谷将大以来。大山はこの日の2本塁打で、シーズン120試合換算では33本ペースとなった。チーム76試合目までの20号到達は10年ブラゼル(60試合目)がいるが、日本人では07年金本(76試合目)以来13年ぶり。直近の阪神の年間30本塁打は10年ブラゼルの47本塁打があり、日本選手では07年金本の31本塁打。生え抜き選手に限ると、85年掛布雅之40本、岡田彰布35本以来となる。

▼阪神は今季6本目の満塁本塁打。1リーグ制時代を含めて球団通算199本目(50年の2リーグ分立後は184本目)。シーズン最多は77年の8本(ブリーデン3、片岡新之介2、掛布雅之、佐野仙好、田淵幸一各1)。