阪神ドラフト2位の井上広大外野手(19)が、112打席ぶりとなる5号2ランを放った。

「4番右翼」でフル出場し、3回1死一塁で笠原の初球140キロ直球を左翼へ引っ張った。「ちゃんと芯に当たっていたので感触もあまりなかった。角度を見て『ある程度いったな』と思いました」と手応えの1発。「ファーストストライクから手が出せている打席はいい打席が続いている。そこを続けられるように」。7月29日の2軍ソフトバンク戦以来のアーチで、5本塁打はリーグ2位タイ。平田2軍監督も「久しぶりにホームラン見たね」とご満悦だ。

選球眼も備わってきた。同リーグが開幕した6月から8月までは、36試合で四球が6個。しかし9月は9試合ですでに7個だ。この日も3四球を選び、全打席で出塁した。

井上 打ちにいって「これじゃない」と思った時はなんとか止まれるように努力しています。たまに山を張ってて変化球を空振りする時もありますが、ある程度自分のゾーンというか、目付けの位置ができてきています

開幕当初は明らかなボール球に手を出すこともあったが「少なくなってきているのかなと思います」。19歳の大砲候補は、鳴尾浜で真っ黒に日焼けした顔で、自身の成長に手応えを感じていた。【只松憲】