「松山DAY」として行われた試合で、愛媛県松山市の済美野球部出身のお笑いコンビ「ティモンディ」の高岸宏行と前田裕太がファーストピッチセレモニーに登場した。

目標は170キロと語っていた高岸は、NPBで初めてとなる始球式の大舞台で、うれしさから投球前に号泣。うるんだ瞳で神宮のマウンドに上がり、前田が捕手を務めた。

高岸のこん身の直球は、138キロ。スタンドだけでなく、両チームのベンチからも大きな拍手が送られた。

目標には届かなかったが、2人は笑顔でグラウンドを後にした。高岸は「野球ファンの方も、松山からの声援が届いている気がして、楽しく、泣いちゃって力が抜けましたけど、その中でも心で170キロは出せたと思います。今の僕のフルパワーは出せたので、これからだなって、自分自身の伸びしろに期待しています」と話した。前田は「僕自身も思い出にめちゃくちゃなりました。もう少し恥ずかしくないスピードを出したかった」と笑っていた。