ソフトバンクはエースで取りたかった週の頭を落とした。

千賀滉大投手(27)が自己ワーストタイの7四球と乱れた。粘投で6回1失点にまとめたが、毎回のようにピンチの展開。5回に周東の痛恨失策がからんで取られた1点が、決勝点になった。今季6敗目の右腕は「四球が多く、試合の中で修正しようと思いましたがうまくできませんでした。(甲斐)拓也のおかげで何とか最少失点に抑えることができましたが、今日のような投球では勝てない」と悔やんだ。

救援陣もテンポが悪く、松本が3つ、泉が1つで千賀と合わせて計11四球を与えた。打線にもリズムが生まれず、3点を追う9回にグラシアルの適時打で1点返すのがやっとだった。チームは連勝が4でストップし、10月初黒星。工藤監督は「結果的に6回を投げて1失点というのは決して悪いわけではない。負けたことは戻ってこないので、切り替えて明日の試合に臨むことが大事」と振り返った。

試合前には、激しい優勝争いを演じる2位ロッテに複数人の新型コロナウイルス感染者が判明した。工藤監督は「あらためて、もう1度しっかり対策をやっていかないといけない。感染されたみなさんが重症化することなく、しっかり現場に復帰できることを祈っています」と話した。この日はともに敗れ2ゲーム差のまま。今週末にはペイペイドームで直接対決するライバルが揺れる中でいま一度、気を引き締めて戦っていく。【山本大地】