高卒2年目の阪神小幡竜平内野手(20)がマツダスタジアムで連夜の躍動だ。「8番遊撃」で先発。鮮やかな一撃を放ったのは2回だ。無死二、三塁の絶好機で広島先発遠藤の外角速球を迷わず振り切った。打球は左中間へ。中堅宇草がグラブに当てながら捕れず、先制の2点適時二塁打をマークした。

「前に飛ばせば何とかなると思いながら積極的に打ちに行きました。先制することができて良かった」

今季が1軍デビューだが物おじしない。前日6日はプロ初の1番で先発。2安打を放ち、得点に絡んでいた。「入った時から1番ショートをずっと目標にやってきた。すごくワクワクした。とにかく必死。思い切りの良さはもっともっと消さずにやっていきたい」と気合十分だった。矢野監督も「俺の中では挑戦。よくやった」と高評価した。

新型コロナウイルスの集団感染でベストメンバーを組めない。正遊撃手の木浪は球団独自の濃厚接触者扱いで離脱。千載一遇のチャンスで若武者が奮闘する。12試合連続先発中。この日は8番だったが、3回には投手強襲の内野安打でプロ初の2戦連続マルチ安打だ。「遠慮せずにこのままレギュラーをつかめるよう」と気合。スキを見せた者は淘汰(とうた)される厳しい世界で、堂々と定位置を奪いに行く。