阪神岩田稔投手(36)が、勝ち投手の権利まで「あと1人」のところで逆転打を浴びて降板した。「粘り切ることが出来ずとにかく悔しいです。チームが逆転してくれることを信じてしっかり応援します」と味方の反撃を願ってコメントした。

1点リードの5回1死一、二塁で4番松山を中飛に打ち取るも、続く会沢に低めツーシームを捉えられ、右翼へ逆転の2点適時二塁打を浴びた。ここでマウンドを降り、代わった谷川も長野の内野安打から連打でさらに1失点。岩田は5回途中6安打5失点で、454日ぶりの勝利を挙げた前回1日中日戦(甲子園)から連勝とはならなかった。

この日は3ボールが8度(四球含む)あり、毎回走者を出しながらも粘りの投球。スライダーやフォークなど変化球もキレがあり、要所で三振を奪った。打線が2点先制した直後の2回裏に連続四死球と連打で追いつかれたが、なおも無死一、二塁から菊池涼を遊ゴロ併殺、遠藤を空振り三振に仕留め大崩れしなかった。それだけに、5回の1球が悔しいものになった。