阪神能見篤史投手(41)が来季の戦力構想から外れたことが22日、分かった。21日に球団と話し合いの場を持ち、方針を伝えられた。すでに来季の戦力構想外を告げられている現役最年長の福留孝介外野手(43)に続き、チーム投手最年長の功労者も今季限りで退団する。この日の広島戦は最速148キロの真っすぐを主体に7回の1イニングを完全投球し、敗戦の中で健在を示した。今後は現役続行の道を模索するとみられる。

◆05年の阪神 岡田監督体制の2年目。今岡が球団記録の147打点を挙げ、赤星は60盗塁し、4番金本は40発125打点、120得点の活躍。浜中が代打で17打点をマークし、2年目の鳥谷は遊撃の定位置を獲得した。投手陣は安藤、井川、福原、下柳らが先発陣を固め、「JFK」のウィリアムス、藤川、久保田の鉄壁リレーで終盤を締めた。新人能見も12試合に先発し2年ぶりのリーグVに貢献。この当時のメンバーで、今季も現役は能見、藤川、05年は1軍出場がなかった岡崎、ロッテに移籍した鳥谷がいる。藤川の引退と能見の退団で、05年Vの主力メンバーがいなくなる。