広島にドラフト2位で指名された天理大の森浦大輔投手(4年=天理)が、恩師への恩返しを誓った。

指名の瞬間は奈良・天理市内にある野球部寮の自室だったといい「(予感は)全くです。びっくりしました。指名していただいてうれしかったです」と初々しい表情で思いを語った。

今月9日には母校の天理高を2度の全国制覇に導いた橋本武徳(はしもと・たけのり)さんが下行結腸がんのため75歳で死去。15年8月まで監督を務めていたため、森浦も高校時代に指導を受けてきた。「橋本先生に教えてもらったことを、この秋に生かしていた」と今季の阪神大学リーグで4勝1敗、防御率0・69をマーク。天理大入学時は体重68キロだったが、橋本さんから「食べて大きくなれ!」と言葉をかけられ、現在は71キロまで増量した。

左投げ左打ちでMAX148キロ。昨冬に覚えたチェンジアップを武器にする。1度も行ったことがないという広島の地で「優勝に貢献したいと思います」と飛躍を誓った。【松本航】