球団初の道産子1位が誕生した。「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が26日、都内で行われ、日本ハムが公言通り、苫小牧駒大の伊藤大海投手(4年=駒大苫小牧)を単独指名し“一本釣り”に成功した。最速155キロを誇る右腕は、新人王、23年北広島に開業を予定する新球場での開幕投手を目標に掲げるなど、プロでの活躍を誓った。

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午後5時15分、大学内で待っていた伊藤が日本ハムから1位で指名された。確定すると苫小牧駒大・大滝敏之監督とがっちり握手。マスク姿で目尻を下げた。直後の会見での第一声で「自分としてもファイターズのファンで、北海道でまた頑張れるということに関しては、すごくうれしく思う」と話し、喜んだ。

4日前、日本ハム吉村浩ゼネラルマネジャーが1位指名を明言。「素直にうれしかった」。緊張もさほどなく前夜は深夜0時に就寝。翌朝8時まで「ぐっすり」と眠り、運命の1日を迎えた。単独指名に「何か、一つの縁かなと思う」。地元球団から堂々の1位指名をかみしめた。

駒大苫小牧卒業後、駒大に進学したが中退。苫小牧駒大に再入学した。苦労はしたが、18年からは2年連続で侍ジャパン大学代表に選出。実力を示してきた。「ここを目指してやってきたので、また1つ目標に近づいたと思う」と話した。 明確な目標も口にした。「新人王をとりたい」。侍ジャパン大学代表でチームメートだった同い年の広島森下は今季9勝を挙げ、新人王有力候補だ。「同年代として意識する部分は多くありますし、刺激も多くもらった。少しでも近づいていけるように1年目から頑張っていきたい」。

日本ハムの憧れの投手を宮西とする一方、幼少期からの憧れはダルビッシュを挙げる。目標とする選手の背中を追うように「憧れていた番号が11番だったので。そういうのがあれば。そこを目指して球界を代表する投手となっていきたい」と、控えめに球団のエース番号を背負うことへの思いも口にした。

球団として史上初の道産子1位選手の誕生。「初めてのことに携われるというか、名前が残せるという意味では責任感もありますし、さらに頑張っていきたい」。23年に北広島で開場を予定する新球場での活躍を見据え「1試合目に登板出来るような投手になれたら」。人口約3800人余りの鹿部町で育った野球少年から未来のスターへ。憧れだったプロへの扉を開いた。【山崎純一】

▽日本ハム栗山監督「(伊藤は)北海道出身で絶対に縁があると信じていた。両方(先発、抑え)とも可能性があるピッチャー。(指名全体としては)本当に「ヨッシャー」という感じ」