阪神藤川球児投手(40)の引退試合に際し、盟友2人が言葉を寄せた。藤川とともにJFKと名付けられたジェフ・ウィリアムス氏(48=阪神駐米スカウト)と久保田智之氏(39=阪神プロスカウト)。思い出やエピソードを語った。

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ウィリアムス氏にとっても藤川と戦った時間はかけがえのないものだ。05年、7回藤川は80試合を投げて46ホールド。8回ウィリアムスは75試合を投げて37ホールドを挙げた。抑えの久保田氏とのJFKでリーグ優勝の先導役となった。多くの思い出はあるが、やはりVイヤーが強く記憶に刻まれている。

ウィリアムス氏 やっぱり05年、優勝した時。JFKで1つになって、チームの優勝に貢献できた。優勝の瞬間というか、みんなで一緒に優勝出来たのが、僕の思い出の中でも一番大きなものかなと思います。

ブルペンでも多くの時間を共有した。近くで汗を流し、藤川が特別な存在であることを理解する1人。

ウィリアムス氏 彼は素晴らしい能力に加え、努力とか、いろんなことを吸収しようと、常にそういう気持ちでやっていた。考え方とか、体の使い方であるとか。いろんなことを学んで良くしようという部分を常に持っていた。(さらに)フォームとかというのに加え、相手をどう打ち取るとか、経験以上のことを学ぼうという意識。もちろん彼はマスター、もちろんそういうところを習得してるんですけど、それと同時にスチューデント、まだまだ学んでいくという姿勢も常に持っていて、すごいインテリジェント、賢い投手だと思いました。

絆は薄れない。ウィリアムス氏の米国の自宅には、今でも3人そろい踏みでのお立ち台写真が飾られてある。