日本シリーズ第2戦で先発が有力な巨人今村信貴投手が、上々の仕上がりをアピールした。

15日、みやざきフェニックス・リーグ中日戦(サンマリンスタジアム宮崎)に先発し、5回3安打1失点の粘投を見せた。2回を除く4イニングで走者を背負ったが、併殺の間の1失点でしのいだ。最速144キロの直球に95キロのカーブ、今季阿部2軍監督から教わり習得したカットボールなどを交え「全球種を使う事ができたことが収穫」と手応えを口にした。

宿敵に挑む。対戦相手は昨季日本シリーズ4連敗を喫したソフトバンクに決まった。自身は登板がなかったが「去年の借りを返したい」。通算0勝2敗、防御率10・24とやられている相手に倍返しを誓った。

順調に調整は進み、中6日で22日の先発を任される見込み。開幕を2軍で迎えながら5勝2敗、防御率3・16と結果を残した左腕の投球を、杉内2軍投手コーチは「ゾーン内でファウルを取れていたし、追い込んでから真っすぐと変化球で勝負できていた」と評した。初めての選手権先発に向け、今村は「皆さんに頂いたアドバイスを最高の舞台で発揮できるように最高の準備をしていきたい」と意気込んだ。【久永壮真】