マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏(47)が高校野球に熱血メッセージを送った。26日、神戸市内で、日本新聞協会主催で加盟社向けの第73回新聞大会で講演。野球愛あふれ、球児への直接指導に意欲を見せた。19年12月にプロ野球経験者が高校、大学の学生を指導するための学生野球資格回復研修を受け、今年2月に資格回復。引退後もトレーニングを続け「球が速くなった」と仰天告白だ。一緒に走って投げる。新しいビジョンを明かした。

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○…イチロー氏が阪神・淡路大震災から25年たち、当時を振り返った。95年1月17日はオリックスでのプロ4年目、21歳だった。神戸市内の寮で被災し「初めて死ぬかもと思った瞬間」と話した。球団は選手に安否確認したという。「1人、連絡を取れなかった人がいるんです。この人、さすがなんです。現オリックスの監督、中嶋さんです。家にいたみたいで。寝てたと。大物になりますよね。そういうところがある、中嶋さんって。僕の記憶です」。笑顔でオリックス新監督の一面を紹介していた。