阪神は29日、来季のチームキャプテンに大山悠輔内野手(25)、投手キャプテンに岩貞祐太投手(29)が決まったと発表した。

大山は来季プロ5年目。「チームを引っ張っていくというところで、もっともっと覚悟と責任感を持ってやらないといけないと思っている。チームの勝敗の全責任を背負うというか、そういう覚悟と責任感、今年以上にもっともっと強く持って、やっていきたいなと思っています」。初めての重責に力を込めた。

大山は今季プロ最多となる28本塁打を放ち、シーズン終盤まで巨人岡本、ヤクルト村上と本塁打王争いを繰り広げた。開幕当初はベンチスタートが続いたが、7月上旬から4番に。一時は5番を担う時期もあったが、10月上旬に再び4番に返り咲くと、結果と実力で主軸の座を確立した。

来季プロ8年目を迎える岩貞は、8月中旬に中継ぎに配置転換されると、勝ちパターンの一角として活躍。登板38試合で7勝3敗、8ホールドを挙げた。藤川らも務めた投手キャプテンに「球児さんもそうですし、能見さんもそうですし、いろんな方の背中を見て今までやってきて、言葉、背中、いろんなところで引っ張っていく方を見て来た。自分もお二方には全く足元にも及びませんが、みんなで頑張っていく。一致団結して、和の中心でいられるようにやっていきたいと思います」と意気込んだ。

今季までは2年連続で糸原が主将を務めていた。矢野監督は「糸原が、特に今年、すごく成長して、チームを前に向けてくれましたし、キャプテンらしいキャプテンをやってくれたんですけど。糸原は名誉キャプテンということで、キャプテンの大山をサポートしてくれる立場になってくれると思います。大山はどちらかと言えば、ぐいぐいと引っ張っていくキャプテンでは現状ないかもしれませんけど、大山らしくその立場からどう成長していくかを楽しみにしたいと思います」と期待を込めた。