巨人小林誠司捕手(31)が9日、都内の球団事務所で契約更改に臨み、現状維持の年俸1億円でサインした。

昨年からの複数年契約だったことを明かし「個人的にはケガで離脱してしまって一番悔しかったし、今までに経験のない悔しさだった。来年こそは、今年日本シリーズも立てなかったし、そういう中で『もう1度来年チームを引っ張って日本一に貢献できるよう期待している』と言ってもらえた」と話した。

今季は開幕3戦目の阪神戦で死球を受け左尺骨を骨折。9月18日に1軍復帰したが、出場8試合で15打数1安打に終わり、再び登録抹消。10月20日のイースタン・リーグのヤクルト戦で右手人さし指を負傷し、右手示指末節骨骨折と診断されるなどケガに苦しめられた。「もう完全に完治しているし、もう1度心身共に一から鍛え直して、自分が一番下手くそなんだと思った中で一から勝負していきたいし、来年のキャンプのスタートから全力でやれるようにしたい」と意気込んだ。

長年バッテリーを組み「スガコバ」で親しまれた菅野がポスティングシステムを申請した。「智之のおかげで成長させてもらえた部分は本当にたくさんあるし、いろいろ話す中であれだけの投手なので向上心、探究心はどの環境に行っても通用すると僕自身信じているし、万が一アメリカの舞台で勝負するとなっても、ああいう負けず嫌いの性格で必ず結果を出してくれると信じているので、本当に感謝しているがすごく寂しい気持ちもある」と思いを口にした。(金額は推定)