「3割30発100打点」へ、ヤクルト村上宗隆内野手がバットのこだわりを明かした。

製作者であるミズノテクニクスの名和民夫さんと、オンラインで対談。打率3割7厘、28本塁打、86打点の今季を振り返り「このバットかなとしっくりきている。同じ形で来季もいきたい」と手応えを得た。

昨年から相棒は青木モデル。アベレージヒッター向けのミドルバランスで、グリップも太い。名和さんは若き4番の意図をくんだ。「長距離打者のグリップは細く、ハンマー効果で遠くに飛ばす。それに比べ、安打の延長線上が本塁打という考えがあるのかなと」。

36発を量産した一方で昨季、打率はリーグ最下位の2割3分1厘に沈んだ。村上は「率が、率がと周りに言われた。率を残して本塁打も打てるのを見せようとやってきた」。キャンプからさまざまなタイプを試し、青木モデルに回帰。打率3割超えと、最高出塁率の初タイトルを手にした。

重さも880~900グラムと重量差が20グラムあり、一般的な10グラム前後より大きい。これを投手の左右や球速で柔軟に使い分ける。今年は本塁打、打点ともにリーグ2位だった。「最下位チームの4番として責任を感じている。1つでもタイトルを取れるように。優勝できるように頑張りたい」と力を込めた。【鎌田良美】