広島松山竜平外野手(35)が10日、新外国人クロンに対抗心を燃やした。この日マツダスタジアムを訪れ、自主トレを敢行。昨季3Aでリーグ最多38本塁打を放った195センチ、115キロの右の強打者を映像で確認したという松山は「良いバッターだなと。パワーもありそう。でかい。卑怯です。それだけでも脅威」と話し、一塁のポジション争いが勃発するだけに「バッティングは負けたくないです」と気合十分だ。

オフは「パワーアップ」をテーマに、ウエートトレーニングに力を注ぐ。デッドリフトなどを行い、下半身、背筋を増強中だ。「長打を増やしたい。外国人との競争になるので、パワーは必要」。トレーニングを継続して行った結果、「見た目が変わってきている。周りからもちょっと言われるし、そこは成果がでてきているのではないかなと思う」と手応えを口にした。

昨季は正一塁手として主軸に座り、108試合に出場。打率2割7分7厘、9本塁打、67打点だった。ポジションについては「どこでも出られたらいい。外野もやる。とにかく試合に出ることが大事」と意欲的。「僕のタイプは(本塁打を)20発は打たないといけない。その中で、打点にもこだわっていきたい」と来季の目標を掲げた。

年内はマツダスタジアムで練習し、1月は林、楽天小郷と鹿児島で自主トレを行う予定だ。来年36歳のベテランは「まだまだ頑張ります」と鼻息プンプンだ。【古財稜明】