楽天鈴木大地内野手(31)が11日、契約交渉に臨み、1億円増の2億円プラス出来高で更改した。昨オフ、ロッテからFAで加入し4年契約を結び、来季が2年目となる。

移籍1年目の今季は全120試合に出場。開幕から打線の軸として機能し、8月には球団新記録となる月間41安打、打率3割9分4厘と活躍した。三塁、一塁をこなし、投手へも頻繁に声をかけ、チームの中心として存在感を示した。

「本当に楽天というチームを選ばせていただいて(球団から)本当に来てくれてありがとう、という話もありました。最終戦が終わるまでずっと不安がある中でのシーズンでしたが、その不安のおかげで1年間走り抜けることができたと思う。新しい場所で挑戦させてもらって、本当によかったなという思いと同時に、チームとして一番上に行かせてもらえなかったので、課題が来季以降に明確に出たので、本当によかったとだけ言えるシーズンではなかったと思っています」と今季を振り返った。

打率はキャリアハイの2割9分5厘。4本塁打、55打点、出塁率は3割6分3厘とハイアベレージを残した。「打率に関しては最後ちょっとバテてしまったということと、それよりもチームが一番大事な時に少し成績を落としてしまったことが悔しい。苦しい時期はありましたけど、1年間グラウンドに立ち続けることは目標にしていたことなので、そこに関してはよかったと思います」。

加入1年目からチームにとけ込み、力を発揮した。「球団関係者全ての方が本当にいい方で今年入らせてもらったことを忘れるくらい本当に1年間思い切って野球をやらせてもらいました。新しい出会いもあれば別れもあって、その中でいろんな方と出会わせてもらったことは本当に幸せ。ただ、入っただけじゃ僕もダメだと思う。チームとして一番上に行くことがチーム関係者もそうですし、東北のみなさんも含めてみんな幸せになると思います」。

自主トレ期間も自らを追い込みたいと話す。「とにかくまだまだベテランという域に入るとは思っていないので。若い子に負けないくらいバットを振ったりとか、走ったりとかしてそういう時期にしたいと思います」。

来季は石井GMが兼任監督に就任する。「監督も代わりますし、いろいろな方の思い、意見はあると思いますが、とにかく勝つこと、思い切ったプレーで見ている方の心を何か動かすことが僕らにとって一番大事なことであり、すごく魅力だと思う。その中でチームの代表として試合に出られるようにたくさん練習して、秋にコロナウイルスが落ち着いて、石井監督を胴上げしてみんなで喜べるようなシーズンにしたいなと思います」。来季の目標には「全試合出場」を掲げ、優勝に貢献すると意気込んだ。(金額は推定)