西武佐藤龍世内野手(23)が11日、所沢市内の球団事務所で契約更改交渉に臨んだ。200万円減の年俸640万円でサイン。緊急事態宣言中の4月に千葉県内のゴルフ場へ外出し、首都高速道路を法定速度を89キロオーバーする時速149キロで走行。10月8日に懲役3月、執行猶予2年の判決を受けた。球団は10日に「無期限の対外試合出場禁止及びユニホーム着用禁止」の処分を年内いっぱいで解除することを発表した。

契約更改後の囲み取材の冒頭で「このたびは、たくさんの方々に僕の不祥事でご迷惑をお掛けして大変、申し訳ございませんでした。本日はよろしくお願いします」と自ら謝罪をして頭を下げた。球団からの処分が解除される1月以降については「1月から謹慎は解けるんですが、このようなことがあって、自粛期間中の気持ちを忘れずに、1月以降も同じ気持ちで、1日1日を大切に進んでいきたいなと思っています」と引き締めた。

謹慎期間中は、トレーニングセンター(室内練習場)で単身での自主トレを続けてきた。マシン打撃とウエートトレーニングが中心で、キャッチボールの代わりにネットスロー、壁当てを繰り返した。「普通だと思っていたことも当たり前じゃないと、改めて身に染みて実感した」と深く反省した。

チームメートの先輩からは「名前は控えさせていただきますが『やってしまったことは悪いことだけど、またゼロからのスタートを踏めるように、これから頑張れ』と励ましの言葉のほうが印象に残っています」と明かした。

オフはチームメートの川越と合同で自主トレを敢行する。「『めちゃくちゃ打ち込みましょう』という話は川越さんともしていた。総合的にレベルアップできるように、今までやらなかったことも挑戦していきたい。ウエートトレーニングだったり、走り込みは本当にしてこなかった。そのようなこともしたいなと思っています」と再起へのスタートを切る。(金額は推定)