楽天島内宏明外野手(29)が11日、仙台市内の球団事務所で契約交渉に臨み、2000万円増の1億2000万円プラス出来高で更改した。今季取得した国内FA権は行使せず、新たに4年契約を結んだ。

9年目の今季は5年連続で100試合以上出場となる114試合に出場。打率2割8分1厘、8本塁打、53打点を記録。外野の一角を担い、主に3、4番を打つ浅村の次打者として役割を果たした。

「今年自体、全然調子も良くなく、正直FAする自信もなかった。体の節々が痛くなったり、今年はメンタル的にこの9年間で自分の中で一番しんどかった」と振り返った。

FAについては周囲に相談したと明かし「浅村やFAで来た人と話もして、挑戦しているなと。話を聞いて、自分ではできないと思った。もっと野球がうまかったらしていたと思いますし、そこまで自信がなかった。今年に至っては、いつもより結果も出なかったですし、チームに迷惑かけたという思いもあるので」と話した。

来季でプロ10年目。4年契約と球団からの高評価に「こんな評価してくれるチームはなかなかないと思う。シーズン中には残留すると決めていました」。今後のFA権行使はないのか、という問いに対しては「そうですね。4年後にはもう35になっていますし、そこまで超人な体をゲットしたいです」と考えがないことを示し“生涯楽天”を強調した。(金額は推定)