中日の新入団発表が11日、名古屋市内のホテルで行われた。ドラフト1位の中京大中京・高橋宏斗投手(18)以下、本指名6選手と育成指名3選手が登壇。高橋宏は今季限りで現役を引退した元エース吉見一起氏(36)の背番号19を引き継ぐことが決まった。「吉見さんは手本になる存在。見習って勝利に貢献できる投手になりたい」と落合竜の黄金期を築いたエース道を追う。
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高橋宏は次元の違う重みを感じた。ジュニアドラゴンズに所属した小学生以来、6年ぶりに袖を通した竜のユニホーム。背負う背番号19の重さをしっかりと感じ取った。
「投手は日によって調子のムラがあると思う。直球が走っていなければ、コントロールで勝負したりとか。吉見さんは手本となる存在。そういうところを見習って、調子どうこうより、チームの勝利に貢献できる投手になりたい」
吉見は落合監督時代の10年と11年のリーグ制覇時に、エースとしてチームをけん引した。11年には18勝3敗、防御率1・65で最多勝、最優秀防御率のタイトルを獲得。最高勝率8割5分7厘で、負けないエースを体現した。高橋宏も昨秋の新チーム結成から、今年8月の甲子園交流試合まで、チームの公式戦無敗の28連勝フィニッシュを引っ張った。来季から野球解説者になる先代19番がプロで歩んだ道は、これ以上ない生きたお手本になる。
11月6日ヤクルト戦(ナゴヤドーム)での吉見の引退登板もテレビの画面越しに目に焼き付けた。マウンド上でプレートをなでるシーン。たった1人、山崎との対戦でカウント1-2からの4球目、外角低めの真っすぐで空振り三振に打ち取った。「アウトコースへのストレートは、自分でも(投手の)生命線だと思う。そこはしっかり(吉見さんの)意志を受け継いで頑張っていきたい」。最終登板でも見せた真骨頂の制球も大きなヒントになった。
「プロ野球の背番号19は球団を代表するような投手がつけている。巨人なら菅野投手とかが一番に浮かびます。チームの顔になれるような存在になりたい」。高校NO・1右腕は、竜のエースに続く道をまっすぐと見据えた。【伊東大介】
◆高橋宏斗(たかはし・ひろと)2002年(平14)8月9日、愛知県尾張旭市生まれ。三郷小2年から野球を始め、6年時にドラゴンズジュニアに選出。中学では豊田シニアで3年夏に全国16強。中京大中京では1年夏からベンチ入り、昨秋の新チーム結成から負けなしで1年を終えた。中日とは契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸は球団史上新人最高の1600万円で契約した。最速は154キロ。185センチ、85キロ。右投げ右打ち。
▽育成1位 札幌学院大・近藤廉投手(22)「コントロールがいい方ではないので、しっかりとゾーンに投げられるようにやっていきたい。ストレートで押せる投手になりたい」
▽育成2位 享栄・上田洸太朗投手(18)「指先の感覚は人より優れていると思う。変化球、直球を外角、内角に投げ切る持ち味を生かして、成長できるように頑張ります」
▽育成3位 精華・松木平優太投手(17)「体が細いので、体作りからしっかりしないとついていけない。結果を残して、世界中に松木平という珍しい名前を知らしめたい」



