日本ポニーベースボール協会は15日、大阪市内で会見を行い、U-18(パロミノ)、U-23(サラブレッド)のカテゴリー新設を目指すと発表した。

高校野球や大学野球を途中で断念した選手たちの受け入れ先となることを目標とする。

那須勇元専務理事事務総長(51)は「高校をドロップアウトした子にリベンジだったり、甲子園という夢がかなわなかったのであればもう1つ大きな夢、チャンスを提供したい。U-23についても同じような考えで世界を見つめるような環境づくりをしたい」と説明した。

同協会は全国各地にある6連盟から成り、野球熱の高い関西エリアで来年4月の新カテゴリー旗揚げを予定する。現時点では大阪府や兵庫県など最大3府県を拠点として数チームの発足を目指しており、フランチャイズ契約を結んだ自治体に寮やグラウンドを設置し、練習に取り組みながら、町づくりなど社会貢献活動も行う。1チームあたり18~23人の見込みで、将来的にはリーグ戦の開催やアジア各国との交流戦の開催を目指す。所属選手はNPBドラフト会議の指名対象選手となる。

同協会は昨秋から、少年球児たちの健全な育成を目指すことを理念とした「スーパーポニーアクション」をスタートし、給付型奨学金や修学支援制度などの施策に続き、新たなプロジェクトを打ち出す格好となった。【望月千草】