21年シーズンのブレークが期待されるイチオシ選手を各球団の担当記者が紹介します。ソフトバンクからは笠谷俊介投手(23)です。

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笠谷がプロ7年目の今季、「2ケタ勝利」を目標に大きな飛躍を狙う。昨年は20試合に登板し11試合に先発。オープナーとしての先発でも中継ぎでも活躍し、プロ初勝利を含め4勝を挙げた。

力感のない柔らかなフォームから、150キロを超える直球と緩急をつける変化球で打者を打ち取るが、今年はその変化球のバリエーションを増やすことに挑戦する。「横の変化ではなく、縦の変化がつけられる球がほしい。今のチェンジアップがスプリットのような役目になっているので、さらに遅いチェンジアップがあれば、なおいいと思う」と意欲を燃やす。

1月に予定している“師匠”で大先輩の和田との自主トレでも「野球以外のところでもどうしているのか、長く野球をするためにはどうすればいいか。そういう部分を学びたい」と吸収していく。さらに他球団の投手の研究も行ったという。「部分的に取り入れようかと、参考にしたい選手は多かった」。学んだことを今年に生かす。

昨年は先発で最長イニングは6回だった。「先発の本当の仕事は7、8回まで投げて、初めて仕事をしたことになる」。今年こそ先発ローテーションの枠をつかみとる。

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