オリックス中嶋聡監督(51)が、昨季首位打者の吉田正尚外野手を2番で起用するプランを披露した。

昨年は2番で4試合、3番で67試合、4番で43試合に先発させた。「タイプ的には3番だと思う」とした上で「そこは臨機応変。後ろを打つ選手が非常に大事になる。どこに置けば得点が上がるのか、どこに置けば相手が嫌がるのかも全て考えていきたい」と含みを持たせた。

2番構想の背景には、リーグ最少得点で2年連続最下位に沈んだ昨季がある。「傾向で言えば、1番が出ました、2番が送ります、3番(吉田正)は歩かされます…というのを何回か繰り返された。だったら、2番に置いて一、三塁を作る。もう(走者を)かえしてしまいます、と考えることもできる。後ろを打つ選手とのバランスがうまくいけば」。前後の打順との組み合わせもあり「その場合は4番を誰が務めるのか」とシミュレーションを進める。

想像は膨らむ。1番は「出塁率4割」を目標に掲げる福田、2番吉田正でチャンス拡大し、3番モヤ、4番でジョーンズで得点を重ねる…。今年のオリックスは魅力たっぷりの打線に仕上がりそうだ。【真柴健】