来日2年目を迎える阪神ジョン・エドワーズ投手(32)が16年ぶりの「完走」を目指す。帰国先の米国から球団を通じて取材に応じ、今季の目標に「一番はシーズンを通していい状態で投げ続けること。チームに信頼される投手になること」を掲げた。

1年目の昨季は守護神につなぐ「8回の男」として期待されたが、開幕直後に右肩のコンディション不良で離脱。復帰までに約3カ月を要した。それでも9月下旬の昇格後は、本来の力を発揮。23試合に登板して0勝1敗12ホールド、防御率2・38だった。シーズン終盤の活躍が評価され、契約延長となった。今季は「持続性」を課題に挙げ、通年稼働を目指す。阪神の助っ人セットアッパーが出場選手登録を外れずシーズンを完走すれば、「JFK」の一角でリーグ優勝を支えた05年ウィリアムス(現米駐在スカウト)以来となる。

農場もある米国の自宅にはトレーニングジムも構えており、このオフはそこで練習を続けている。「マシンを使って負荷を変えながらトレーニングをやっている。正しい動作で行うことでケガの予防にも役立てているよ」。トレーニング以外の時間は農場など雄大な環境下で家族らとリラックス。「農牧をしていて、山の中で時間を過ごすことが多い。教会にも行っているよ」と余暇も明かした。

昨季韓国で20勝を挙げたラウル・アルカンタラ投手(28=韓国・斗山)や日米通算95勝の前ロッテ・チェンが加入して、今季も助っ人8人体制。再び熾烈(しれつ)な外国人枠争いとなるが、万全のコンディションで勝利の方程式を全うする。【奥田隼人】